胃病変B
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《Presentationの意図》
早期胃癌を見逃さないために(4) 丁寧な洗浄により発見された症例 -
《病理診断》
深達度m、IIc、signetringcell -
《Discussion》
A: 体上部後壁に退色した陥凹病変を認める。 胃内は洗浄前、プロナーゼなどによる前処置にも関わらず多量の粘液が付着。 粘膜面の観察が極めて困難であった。 粘液を洗浄により洗い流すと体上部後壁に退色した陥凹病変が確認できた。
B, 近接像では陥凹部の構造が周囲と異なる。
C1~3, NBI 観察で境界を有する陥凹面の微細構造は一部で不規則となり、一部で消失している。微細血管は不均一となりIIcと判断できる。 -
《コメント》
粘液の付着部位は十分な洗浄の上、粘膜面を確認する必要がある。
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