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胃病変[50歳代男性]

  • 1:胃体下部小弯、IIc
    2:同部位色素散布所見
    3:断端陽性につき追加切除施行
  • 《Presentationの意図》
    1回目手術で断端陽性となり再手術。追加切除標本では主病変と離れて別部位に微小胃癌が存在していた。術前内視鏡所見から病変範囲が読み取れるか?
  • 《病理診断》
    ♯1.Moderately tubular adenocarcinoma、sm2、int.、INF-γ、ly1、v0、pm(-),dm(-)
    ♯2.Moderately tubular adenocarcinoma、sm1、int、INF-β、ly0、v0、pm(+)、dm(-)
  • 《Discussion》
    胃体下部・小弯にIIc病変を認め手術施行したが切除断片陽性となり再手術となった。追加切除標本では主病変より口側に広範囲な病変が広がっていた。内視鏡所見からは病変範囲を認識することができず、又微小病変も確認できなかった。内視鏡所見の限界を痛感させられた。
  • 《コメント》
    この症例からも術前にm癌を考えESD を行った場合、問題が残ることになる。胃癌における表面構造、拡大内視鏡所見などの特徴が明らかになっていくことを切望する。
case
症例