胃病変[20歳代女性]
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《Presentationの意図》
早期胃癌を見逃さないために(3) -
《病理診断》
深達度sm2、IIc未分化型腺癌 (non solid type) -
《Discussion》
A, 胃体下部大弯に中央に陥凹を有し周囲が隆起した病変を認める。
B, インジゴ散布にて陥凹面と周囲の隆起は明瞭化。
C-1, NBI 観察で境界を有す陥凹病変が観察される。
C-2, 陥凹部の微細血管、微細構造は周囲と異なる。 周囲の隆起は、粘膜下浸潤を疑う。 -
《コメント》
若年でも胃癌はある。 紹介先基幹病院にて胃透視検査が行われており、圧迫撮影で周囲の隆起は明瞭な透亮像として描出された。sm 多量浸潤を示唆する所見であり、このような病変は透視所見が重要な意味を持つ。同様にEUSも有用であろう。
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