胃病変[60歳代男性]
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1:胃角小弯の良性潰瘍(A)及び 前庭部後壁発赤域(B)
2:Bの色素散布像
3:BのNBI中拡大 -
《Presentationの意図》
発赤域として認識された胃癌病変(IIc) -
《病理診断》
0-IIc m高分化型腺癌 ly0 v0 -
《Discussion》
(通常内視鏡) 前庭部後壁の発赤領域として認識(B)
(色素内視鏡)でB病変は周囲が軽度隆起し中央が発赤陥凹した病変として認識されIIcを疑う。
(NBI 拡大観察)(B)は中央の陥凹部は段差をもって?c面を形成し、同部の微小血管模様はfinenetwork pattern(網目模様)であり、癌が強く疑われた。 生検結果:G5 高分化型腺癌
(処置)ESD -
《コメント》
発赤域として認識される病変があり拡大NBI 観察で陥凹面がありIIcを事前に疑うことができた。拡大観察およびNBI などでIIc面が確認できると診断に有用。
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