食道癌(症例2)
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【症例1】
A.NBI 拡大内視鏡を使用した症例です。 通常観察では粘膜の一部に凸凹した領域と白い付着物が確認されます。
B.同部位をNBI(拡大なし)で観察すると褐色調に濃く見える領域が確認されます。
C.その部分を拡大して観察すると陥凹とその場所の異常な血管が見えます。この血管の形で癌の深さを推察します。
D.ヨード染色を施すと不染部位(癌が存在する部位)として明瞭化します。
かつて、食道癌は進行してから発見されていましたが、最近ではこのような診断法の進歩により内視鏡で切除できる食道癌が多数発見されるようになりました。このような症例は一般的透視検査では見逃される可能性が高いと思われます。精密な食道観察が内視鏡切除可能な食道癌発見の鍵であろうと考えます。
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