咽頭喉頭部におけるNBI及び拡大観察の有用性
-
内視鏡挿入から咽頭癌発見まで
1.「うん、ここには異常はなさそうだな。さて、食道へ挿入しよう」
2.「あれ、粘膜の一部に発赤域があるぞ」
3.「NBIで観察では、どうなんだ? あれれ、そこだけ濃い焦げ茶色になっていて悪性かな?」
4.「拡大してみると、、、」「うーーん、やはりそうか」「問題部分のNBI拡大観察では、異型血管の増生と拡張があるな。」「耳鼻科紹介して組織検査後に治療法を決定してもらおう」...組織診断の結果はやはり扁平上皮癌でした。
今回の症例は、このような流れで発見されました。比較的小さな病変で食道への内視鏡挿入時に注意して観察していないと見落とす可能性があったと考えます。拡大観察 NBI観察が診断の一助となった症例ですね。
case