胃・大腸病変[70歳代男性]
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内視鏡所見(大腸)2枚
A・B:大腸の重複癌 内視鏡所見(胃)2枚
C:#1:前庭小彎病変
D:#2:胃前庭大彎病変病理標本 E:#3は内視鏡で認識できていない -
《Presentationの意図》
Nik Morison内視鏡所見から術後標本で確認された病変を指摘しうるか? -
《病理診断》
1 : Moderately differentiated tubular adenocarcinoma with area of poorly differentiatedadenocarcinoma containing signet ring cells,m,ly0,v0,pm(-),dm(-).
2 : Well,m,ly0,v0,pm(-),dm(-).
3 : Minute well differentiated tubular adenocarcinoma,m,ly0,v0,pm(-)、dm(-) -
《最終診断》
・ 大腸癌病変2個
・ 胃癌病変3個
・ 合計5個の胃・大腸多発癌 -
《Discussion》
大腸は通常の重複癌であるが、胃癌は内視鏡で認識されるIIc病変以外に内視鏡で認識できなかったm癌が存在していた。 -
《コメント》
近年施行されるESD を行っていたとしたら主病変以外の病変を見落とした可能性が高い。微細病変の内視鏡所見を検討する必要がある。
case